4/17(土)『英語によるジャーナリズム教室』開催のお知らせ(JFJN主催)

第1回「情報が氾濫している中で、我々はどう生き延びるか ~フェイクニュースの見破り方~」

講師:マイケル・フィッツパトリック

JFJNは、2021年4月から第一線で活躍している外国人ジャーナリストらを講師に迎え、本格的な「英語によるジャーナリズム教室」をスタートさせます。

 

第1回の講師は『BBC』『New York Times』『The Guardian』などで活躍しているジャーナリストのマイケル・フィッツパトリック(Michael Fitzpatrick)氏です。

我々は今“情報が氾濫している時代”を生きています。2020年の米国大統領選挙では、SNSなどで多くの情報が発信されましたが、その中には「市民の不安を掻き立てる」「市民を扇動する」内容のニュースもありました。そして、多くの人がこうした扇動的な情報を信じる傾向も見受けられました。SNSなどに書き込まれた情報をそのまま信じることには危険が伴います。今は“ニュースの真偽”を見極める力が必要です。

プロフェッショナルの記者は、記事や映像を発信するまでに何度も事実確認を行なっています。時には弁護士に確認することもあります。それだけ事実確認に力を入れているということです。そこで、第一線で働くプロの記者が、長年の経験から得たメディアリタラシーを皆さんにお伝えします。

 

JFJN主催『英語によるジャーナリズム教室』のご案内

(1)日時:2021年4月17日(土)/午後3時~

(2)配信方法:ZOOM (ZOOMのリンクは申込後にお送りします)

(3)受講料:8,800 円(税込)

*受講料は2021年4月15日(木)午後3時までにお振込みください。

*振込先は申し込み後にご連絡いたします。

(4)参加人数:最大50名

(5)申し込み先およびお問合わせ先:makikosegawa@gmail.com /電話:080-3255-8869(瀬川)

*申し込みには、「英語によるジャーナリズム教室・第1回参加希望」と明記の上、お名前と携帯電話の番号をご記入ください。

【注意事項】

*本講座は英語での講座になります。日本語通訳・翻訳が必要な場合は事前にお知らせください。同時通訳またはチャットへの翻訳の書き込みなどで対応いたします。

*なお、通訳・翻訳が必要な場合は2021年4月14日(水)の昼12時までにメールにでご連絡ください(メールアドレス:makikosegawa@gmail.com

 

マイケル・フィッツパトリックからのメッセージ

 

これだけ膨大な量の“相反する”そして“矛盾だらけの”意見や偽情報をどのようにして「フィルター」にかければ良いのでしょうか。そして、自分の中に潜在する「偏見」とどう立ち向かうべきなのでしょうか。

それには“批判的”に“分析的”に考える習慣が必要です。私はジャーナリズム業界で20年以上培った経験をもとにして、大量の情報をフィルターにかけています。このような技術は、ジャーナリストに限らず皆さんも“生きるための術”として身に着けるべきだと思います。

このワークショップを通じて、参加者は物事を“より客観的に”“より多角的に”考えられるようになるでしょう。

ワークショップでは「デジタル革命を通してメディアはどのように変わったのか」そして「読者らにどのような影響を与えたのか」を一緒に考えていきます。ソーシャルメディアのような最先端のデジタル技術が、どのように閉鎖的なコミュニケーション空間を生み出しているのか。そして、これらのメディアが作り出す“物語”がどのように私たちを罠に陥れていくのかを学びます。

また、イメージを重視したメディア「YouTube」や「インスタグラム」などが、時として「イメージによって我々はこんなにも簡単に操作されてしまうのか」も学んでいきたいと思います。視覚情報は強烈で、フェイク・ニュースの作成には欠かせない要素であることを私たちは気をつけなければいけません。

過去の記事や番組などを参考にしながら、どのように真実の情報を選べばいいのかを考えていきましょう。

そして最後のプログラムでは、カナダの英文学者マーシャル・マクルーハンの著書『メディアはマッサージである』やBBCのドキュメンタリー番組制作者アダム・カルティスの作品『ハイパー・ノーマルゼーション』を参考にして、メディアリテラシーについて考えていきたいと思います。

 

マイケル・フィッツパトリック(Michael Fitzpatrick)

1960年10月26日生まれ。アイルランド国籍。ノース・ロンドン大学で哲学と古典を専攻。その後、ジャーナリストとして約30年間「ニューヨーク・タイムズ」「BBC」「デイリー・テレグラッフ」「ガーディアン」「フォーチュン」「インディペンデント」などで活躍。1987-1994年には「ジャパン・タイムズ」の芸術文化記者、「朝日新聞イブンニングニュース」の副編集長を務めた経験もあります。

 

「日本フィクサー&ジャーナリストネットワーク(JFJN)」とは、海外メディアやフリーランスジャーナリストの日本における取材活動をサポートする団体です。フィクサーの多くは、ジャーナリストやフリーライターなどの取材経験者のため、実際の取材者の視点でコーディネートすることが可能です。また、海外のジャーナリストたちと連携して、日本のニュースを世界に発信するお手伝いもしています。