国境なき記者団(RSF)が、新たなキャンペーン動画を公開

「事実によってプロパガンダと闘う」

RSF、新たなグローバル・キャンペーン動画を公開

ロシアのプロパガンダとジャーナリズムへの弾圧が大混乱を引き起こし続けている中、国境なき記者団(RSF)は、新たなキャンペーン動画を公開する。パリに拠点を置く広告代理店BETCによって考案・制作されたこの力強いビデオは、ほんの数十秒間でプロパガンダと闘うジャーナリズムの重要性をはっきりと示している。
本ビデオでは、ウクライナ侵攻についてロシア国民に語るウラジーミル・プーチンの偽りに満ちたスピーチと、戦争を取材する記者たちの映像が対比されている。ジャーナリストが報じた事実によってのみ、ロシア政府のプロパガンダの阻止が可能となる。RSFが2020年末に公開した#FightForFacts(事実のために闘う)キャンペーン動画と同様に、この新たなビデオは、自らの将来にとって決定的な問題についての関心を高め、行動を促すべく、視聴した人々にジャーナリズムの重要性の恩恵を感じてもらうことを目的としている。
RSF事務局長クリストフ・ドロワールは、「ウクライナでの戦争を取材するジャーナリストがいなければ、我々は偽情報やプロパガンダに対して無力となり、ウクライナにおける民間人への爆撃が真実か否か、またブチャでの虐殺が本当に行われたのかどうかを知ることはできないだろう」と述べた。「ウクライナでの戦争に世界は唖然としたが、RSFはロシア政府によって行われているもう一つの戦争、即ち情報戦争に対する関心を喚起したい。」
戦争開始以来、ウクライナでは8名のジャーナリストが殺害された。占領された地域では、ジャーナリストは追いつめられ、逮捕され、協力か刑務所か死かという不可能な選択を迫られている。初日から、RSFの各チームは行動を開始し、リヴィウとキエフにおいて報道の自由センターを設立。戦争取材を行うウクライナ人および外国人ジャーナリストに、防護装備品、応急処置キット、デジタル安全トレーニング、心理サポートを提供している。
本キャンペーン動画は、RSFがウクライナや世界のその他の地域で活動を続けるために必要な資金調達の一部として役立てるために制作された。一般市民を対象に、テレビでの放映、ソーシャルメディアでの拡散、希望する全てのウェブサイトでの掲載が可能になる。また、13の言語(フランス語、英語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、スウェーデン語、ルーマニア語、アゼルバイジャン語、中国語繁体字、中国語簡体字、韓国語、日本語、モンゴル語)での利用が可能である。
本ビデオは、BETCエージェンシーによって制作され、また協力を受けた。

BETCについて
1994年に誕生した広告代理店であるBETCは、2019年に『Adweek』誌のインターナショナル・エージェンシー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたほか、2年連続でエフィー・エージェンシー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。BETCは、ブランドと創作活動との関係を刷新することを目指している。欲望・好奇心・コミットメントに従って、BETCは新たな相乗効果を生み出し、音楽や映画、出版、デザインなどの分野で独自のコンテンツを制作している。2016年7月、BETCはMagasins Générauxプロジェクトの中心であるフランス・パリ近郊の街、パンタンに移転した。そこは、大パリ圏の中心に位置する、創造、革新、制作、共有のための新たな空間となっている。

REPORTERS SANS FRONTIÈRES / REPORTERS WITHOUT BORDERS / 無國界記者
Cédric Alviani / 艾瑋昂 / 세드릭 알비아니 / セトリック・アルビアニ
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