7/21 12時〜『国境なき記者団』事務局長及びイラン人ノーベル平和賞受賞者の来日記者会見のお知らせ

『国境なき記者団』(RSF)記者会見のお知らせ

【日 時】2017年7月21日(金)/12時30分〜14時(予定)

【場 所】日本外国特派員協会(東京都千代田区有楽町 1-7-1 有楽町電気ビル北館 20F )

【テーマ】「日本における報道の自由」「報道の自由に対する脅威・弾圧」などについて

【出席者】2003年ノーベル平和賞受賞者、シリン・エバディ/『国境なき記者団』事務局長、クリストフ・ドロワール/『国境なき記者団』名誉評議会メンバー、ウーアルカイシ/『国境なき記者団』東アジア事務局長、セドリック・アルビアニ

 

【主な会見内容】

(1)『国境なき記者団』事務局長・クリストフ・ドロワールの挨拶

(2)映像公開「戦場ジャーナリストの現在」(約30秒)

(3)2003年ノーベル平和賞受賞者、『国境なき記者団』名誉評議会メンバー、シリン・エバディの挨拶

(4)ウイグル出身、『国境なき記者団』名誉評議会メンバー、ウーアルカイシの挨拶

(5)映像公開「私が育ったとき」(約40秒)

(6)『国境なき記者団』事務局長、クリストフ・デロワールの「日本における報道の自由度」についての説明など。

(7)映像公開「報道の自由を妨害する者への警告」(約40秒)

(8)質疑応答

 

【出席者の紹介】

シリン・エバディ(2003年度ノーベル平和賞受賞者、『国境なき記者団』名誉評議会メンバー)

1947年生まれ。イラン出身。弁護士。イランにおける人権擁護運動の第一人者。暴力と検閲に反対する声を上げ続け、イランで人権擁護センターを創立。2003年に「民主主義と人権の推進」特に「女性、子供、難民の人権に関する先導と貢献」が認められノーベル平和賞を受賞。イラン人初のノーベル賞受賞者、および初の女性受賞者。以前はテヘランに住んでいたが、政府に反対するイラン市民への迫害が増したため、2009年6月よりイギリス在住。2004年、『フォーブス』誌の「世界で最も影響力がある女性100名」に選出。また「歴史上最も影響力がある100名の女性」にも名を連ねている。

クリストフ・ドロワール『国境なき記者団』事務局長

1971年生まれ。フランス出身。1994年、エセック経済商科大学院大学(仏・パリ)卒業後、『TF1』(テレビ局)や『アルテ』(新聞社)『LCI』(テレビ局)などでジャーナリストとしての活動をスタート。1998年から2007年までは週刊誌『Le Point』で、フランス国内外における調査記事や論説を発表。2008年からはパリのジャーナリスト養成所(CFJ)の所長を務め、2012年5月、国境なき記者団の事務局長に就任。ドキュメンタリー作家としてベストセラー作を含む著書多数。

ウーアルカイシ『国境なき記者団』名誉評議会メンバー

1968年生まれ。ウイグル出身。民主活動家。ウイグル語名「Örkesh Dölet」(エルケシュ・デレット)。1989年の天安門事件の指導者のひとり。現在は台湾在住で政治評論家として活動。中国への出頭を試みるなど、民主活動家として近年、注目を集めている。また、台湾の立法委員選挙に二度出馬した経験を持つ。

セドリック・アルビアニ『国境なき記者団』東アジア事務局長

1973年生まれ。フランス出身。フランス「ストラスブール大学」ジャーナリズム学部卒業。18年間のアジア居住歴があり、技術者としてフランス外務省などで活動。2005年に『台湾欧州映画祭』を開催。2010年から2012年まで台湾のランス商工会議所ゼネラルマネージャーに。2017年4月に『国境なき記者団』東アジア事務局(台湾)が設立され、事務局長を務める。

 

『国境なき記者団』とは?

『国境なき記者団』(本部:フランス・パリ)は1985年に創立された、「報道の自由」「情報の透明化」求める国際団体です。世界12カ国に支局を持ち約130カ国に特派員を置いています。民主主義にとって「報道の自由」「情報の透明化」は不可欠な要素です。しかし、世界の人口の約半分がそれらの情報を得ることができません。ジャーナリストが「女性の人権」や「少年兵士」など多くの問題について自由に報道できなければ、不正や残虐行為を止めることはできません。そのために『国境なき記者団』は毎年、各国の「報道の自由度ランキング」を公表しています。また国連・ユネスコ・欧州協議会などに提言を続けています。

 

「国境なき記者団」名誉評議会メンバー

名誉評議会は人権や言論の自由において際立った功績を残した人物により構成されています。国境なき記者団の活動を支援し、サポートしています。

ロベール・バダンテール

フランス出身。弁護士、フランス上院議員、フランスの元法務大臣。死刑廃止を含む市民の自由を推進し、多くの欧州組織や国際組織で人権の保護を訴えている。

シリン・エバディ

イラン出身。弁護士。2003年ノーベル平和賞受賞。イランにおける人権擁護運動の第一人者で、暴力と検閲に反対する声を挙げ続けている。

ウーアルカイシ

ウルグイ出身。民主活動家。1989年の天安門事件の指導者のひとり。北京師範大学にて在学中にハンガーストライキを決行。国営テレビで李鵬首相(当時)を非難し注目された。

バルサタール・ガルソン

スペイン出身。判事。チリ・アウグスト・ピノチェト政権下での戦争犯罪に注目し、腐敗、資金洗浄、横領などを明らかにした。

アダム・ミフニク

ポーランド出身。日刊紙『ガゼッタ・ウィボルチャ』編集長、ジャーナリスト、エッセイスト、歴史家。元ポーランド民主化運動のメンバー。

ミシェル・モンタス

ハイチ出身。ジャーナリスト。国連事務総長・潘基文氏の広報担当官。ハイチでのジャーナリストに対する暴力と検閲に反対・抵抗し続けてきた。

タスリマ・ナスリン

バングラデシュ出身。作家、医師。著作で検閲ん反対を訴え、女性の権利を含む基本的権利の侵害を糾弾。

ガッサン・サラメ

レバノン出身。政治学者、研究者、元文科相。前国連事務総長コフィ・アナンの特別顧問。中東における政治的および文化的情勢の専門家。フランコフォニー国際会議議長

エウジェニオ・スカルファリ

イタリア出身。ジャーナリスト。元国会議員。日刊紙『ラ・レプッブリカ』を創立。政治的検閲への対抗とイタリアメディア界の多様性を促進した。

ロベルト・サビアーノ

イタリア出身。ジャーナリスト、作家。2006年にナポリでのカモッラの犯罪活動を描いた『死都ゴモラ』を発表。ベストセラーとなる。

ジョセップ・ボレル・フォンテジェス

スペイン出身。政治家。2004年から2007年まで欧州議会議長を務める。ヨーロッパ諸国間の統合と協力に尽力。

ズラトコ・ディズダレヴィッチ

ボスニア出身。ジャーナリスト。サラエボの独立系日刊紙『オスロボデネ』編集長、週刊誌『スヴィジェト』局長を務める。元クロアチアのボスニア・ヘルツェゴビナ大使。

ミカエル・ジャン

ハイチ出身。フランコフォニー国際機関事務総長。第27代カナダ総督。元ユネスコハイチ特使

ホラチオ・バービツキー

アルゼンチン出身。ジャーナリスト。日刊紙『Página/12』局長。「法学センター」「社会学センター」学長。政治腐敗スキャンダルを明らかにした。

アルファ・ウマル・コナレ

マリ共和国出身。政治家。元大統領(1992年~2002年)、アフリカ委員会元委員長(2003年~2008年)。マリの報道の自由に尽力。1980年代、カルチャー誌『ハマナ』、日刊紙の『レゼコ』を創刊し発行。1991年にマリ初の独立ラジオ局『ラジオ・バマカン』を設立。

ウォーレ・ショインカ

ナイジェリア出身。詩人、作家。1986年ノーベル文学賞受賞。アフリカ文化共同体委員長。ジャーナリズムと言論の自由を守る戦いを続けている。

※……JFJNは国境なき記者団記者会見のサポートをしています